~あなたはどこで最期を迎えたいですか~


 そして、あなたは・・・最期の時に、どんな人にそばに居てもらいたいですか。


日本人の60%は「自宅」で最期を迎えたいと希望しています。

実際には70%の方が病院で亡くなられています。

 

 ある年の、秋が感じられるようになった頃、施設では、お一人のご利用者様を見送らせて頂きました。

 たくさんの時間はもう残っていないご利用者様。

 ご家族様は一口でも食べてもらいたい一心で、ご本人様のお好きな物をお持ちになって、毎日、施設にお越しくださいました。

 ご家族様の力は大きく、ご利用者様は一口、二口・・・召し上がってくださいました。

 

「家に帰りたい・・・」というご本人様の言葉に、ご家族様はたくさん悩まれましたが、「家に連れて帰る」という決心をされました。

そして「家に帰ろうね」と・・・ご家族様からの言葉を聞かれて、ご利用者様は翌朝、旅立っていかれました。

 

 ご家族様の決心に安心して逝かれたように思えましたが、ご家族様のお気持ちだけが気がかりでなりませんでした。

ご葬儀を済まされてお越しくださったご家族様。「骨になって、やっと家に連れて帰ってやれました。」と涙をこぼされます。

 

 最後の夜、ご本人様は「家に帰る」ということを、ちゃんとわかっておられました。

伝わっていましたよ・・・そうお話させていただきました。

 

 これからも、ご利用者様、ご家族様の様々な選択や決心に寄り添わせて頂くことになるでしょう。

 

在宅支援の職員も、施設職員も、地域の皆様に、いろいろな選択肢を提案できる力をつけていきましょう。

そして、全職員、個々人が専門職として、「看取り」について考え、お一人お一人の人生に、心を込めて向き合わせていただきましょう。



『中核人材育成コース』スタート!!


 このコラムにお越しくださった皆様。ありがとうございます。


 本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

 

 橘花苑では、『中核人材育成コース』という研修をスタートしています。

 



 法人が営ませていただいている事業の中核となる人材が・・・

    ①「人を育てる」

    ②「チームを育てる」

    ③「組織を成長に導く」ことができる、スキル・専門性を身につけることを目的としています。

 

 ここで、このコースの研修に参加しているメンバーの声を紹介させていただきます。


  🌸テーマ 『 ティーチングとコーチング ~人材育成の知識と技術~』


歴史の教科書に登場する、ある偉人がこんな言葉を遺してくれています。

 

 「リーダーとは、希望を配る人である。


私たちも、そうでありたいと願います。

 ~福祉局長~

~言葉で伝え合うということ~

福祉局コラム ~2023年12月号~

~ 言葉で伝え合うということ ~

 

 ある省庁が5年前こんな提言をしています。

 『①正確さ②わかりやすさ③ふさわしさ④敬意と親しさ、この四つの要素を「手がかり」として、“言葉によって分かり合うため”の工夫を共に考えていきたい』

 確かに、わかりやすい話し方をしてもらえると、安心してコミュニケーションをとることができますね。お互いに十分理解できるように、表現を工夫して伝え合うことです。


 では、三つ目の「ふさわしさ」って、どういう意味なのでしょう?これは、場面や状況、相手の気持ちに配慮して、内容や言葉、伝える方法を選ぶことだと言われています。


 そこに、四つ目の要素「敬意と親しさ」をバランス良くプラスα。伝え合う者同士が近づき過ぎず、遠ざかり過ぎず、互いに心地良い距離をとり伝え合うこと。専門用語を多用せず、少し遠回しになっても、日常の言葉を選ぶことです。

 相手が受け入れやすいと感じる、こうした状態が「ふさわしさ」+「敬意と親しさ」によって工夫されているということになります。

 私たちは、日々様々な専門職の方と協働します。様々なチームが存在します。

 専門用語のほうが正しく伝わることもありますが、専門職同士の情報共有の場であっても、相手への敬意と親しさ、信頼、配慮を持って、

「ふさわしい」場面を作っていくことが、本当の専門職集団ではないでしょうか。

 ふと、こんな人生訓が頭に浮かびました。

 

 “実るほど頭を垂れる稲穂かな”


  経験や知識を積ませていただけば頂くほど、謙虚さや自身の足りなさを心に留めたいと思う今日この頃。


 ~福祉局長~


~ひとりの暮らし~

福祉局コラム ~2023年11月号~

~ ひとりの暮らし ~

 

「私は一人で暮らしているでしょう。でもひとりで生きているわけではないのよ。皆さんに助けてもらって生きているの」

感謝の気持ちをいつも持っておられる物静かで素敵な高齢女性との出会い。


 その方からお聞きした忘れられないお話です。


 「ねぇ、人は生まれた時、赤ちゃんで、おぎゃおぎゃって泣くでしょう。

  でも周りにいる人はみんな幸せそうに赤ちゃんの誕生を喜び笑っている。

  私はね・・・周りに居てくださる方がみんな泣いてくださって、

  私だけが幸せそうに笑顔で旅立っていきたいの」とおっしゃられました。


 そして、その女性はその通りに、ベッド上で全く自分では動けなくなった生活に、何一つ不足を言われず、感謝の気持ちで逝かれました。

 

 同居のご家族がおられる方、施設へ入所しておられる方、たくさんの人の中で暮らしておられても「孤独」であることはあるでしょう。


 どうか橘花苑とご縁を結んでくださった皆様が、旅立ちはお一人であっても、


 その最期の時が決して「孤独」ではないように。出会わせていただいた職員ひとりひとりが、


 感謝の気持ちを持って寄り添わせていただけるよう、専門性を高め、専門性の真ん中にある「感性」を研ぎ澄ましていきましょう。


 ~福祉局長~


福祉局って何?

福祉局コラム ~2023年10月号~


福祉局って何?と尋ねられます。

「福」という字も「祉」という字も「幸せ」を意味します。


福祉局をお預かりしている者としては、本当に良い名前を付けていただいたと思っています。


橘花苑との縁を結んでくださったすべての皆さんが「幸せ」を感じてくださるように、福祉局は人材育成、チーム橘花苑作りに取り組んでまいります。


種を蒔き、目を離さず丁寧に育て、心から信頼し、その成長を決してあきらめません。


なぜなら、その成長は職員ひとりひとりの人生を豊かにしてくれるだけではなく、

私たちの目指す「ご利用者、ご家族の幸せ・笑顔・安心」につながっていくものだからです。


 ~福祉局長~